平田京子の思い
 
私自身が仕事というものに取り組んだのは
学生時代のアルバイトで
おもちゃ売場と文具売場の販売員をした時でした。
 
販売員をしたとはいっても
当時の私の仕事というのは
レジを打つこと・商品を出すこと
お客様に「すいませ～ん」と呼ばれたら
答えるというようなものでした。
 
ですが、私はそこで
お客さまと話す仕事って楽しいな
お客さまが買物をする瞬間に立ち会えるって
素敵なことだなと魅力を感じたんです。
 
単純な私は
お客さまと話せることが楽しいから接客をしたい
そう思いアパレル企業に入社することにしました。
 
お洋服が好きということよりも
人が好きだからという思いで販売員の仕事を
スタートしたのです。
 
 
入社数年後
店長を任せてもらえるようになった私は
頑張ろうとする意気込みが空回りするようになります。
 
スタッフを育てよう・お店を良くしようという思いから
どんどん社員スタッフに厳しく指導するようになっていきました。
 
あの当時の私は
「スタッフが成長できないのは、その人のせいで、私には関係ない。
 
私のやり方についてこれない人がいるなら仕方がない」
そう思って、指導していました。
 
 毎日、毎日スタッフへのダメ出しの嵐。
 
そんな状況で、働くスタッフが楽しいと感じるわけがありません。
続々とスタッフは私の元を離れていきました。
 
「厳しすぎる」と言って辞めていったスタッフ
突然来なくなったスタッフ …
ご両親から電話がきて「辞めさせますので」とお叱りを受けたり。
 
でも、この時の私は、こんな状態になっても
自分の育て方が間違ってるのかな？と思えませんでした。
 
ただ、単純に自分の知っている良かれと思うことを
繰り返していたんです。
 
私が、変わるきっかけになったのは
上司から「この経験をいかせ」と
マネージャーとして複数の店舗の
スタッフの教育を任されることになったからです。
 
自分の店なら何かあっても
自分が無理すれば大丈夫なこともある。
でも、同じ思いを店長にさせるわけにはいかないと思い
社員育成、人を育てるということを真剣に考えだしました。
 
関東・関西・全国各地のお店を指導し
のべ 230店舗 1,300人以上のスタッフを育てる中で
いろんなスタッフとの出会いがありました。
 
すぐに辞めると言い出していたスタッフが辞めると言わなくなったり
接客が苦手で仕事が楽しめなかったスタッフが
少しのコツを知ることで仕事を楽しめるようになったり
自信のなかったスタッフが接客のコンテストで入賞したり
そういった出来事に携わることで私自身が得るものは沢山ありました。
 
毎日の業務に追われて大変でも
マンネリに感じてしまう日常でも
お店や働くスタッフがイキイキと働ける為には
スキルと環境（マインド）の両方が大事だと思うようになりました。
 
その思いをもとに
チームの力を一つにしたい
人を育てるのが苦手で迷いがある
社員・スタッフをいかしたマネジメントがしたい
そう考える方々のお手伝いをしていきたいと思っています。